北陸新幹線延伸のための地下トンネル工事について

地下を掘ることで失われるかもしれないもの ― 交野市の地下水の未来

交野市の地下深くに、北陸新幹線延伸のためのトンネル工事が計画されています。
地上から40m以上の「大深度地下」と呼ばれる場所を通すため、土地所有者の同意なしで掘削できる特別な制度が使われる見込みです。

しかし、この工事がもたらすのは「見えないリスク」です。
それが 地下水の変化 です。


なぜ地下水が危ないのか

交野市は、山や川に囲まれた自然に恵まれ、古くから地下水を生活や農業に活かしてきた地域です。
その地下水は地層の隙間をゆっくりと流れ、何十年、何百年もかけて今の水環境を形づくってきました。

ところが、トンネルを掘るとどうなるでしょうか。

  • 地下水の流れが遮られる
  • 水が抜けて井戸が枯れる
  • 地盤が緩み、沈下やひび割れにつながる

こうした影響は、一度起きてしまえば 元に戻すことがほぼ不可能 です。


私たちが問われていること

問題は、工事の影響が「すぐに目に見えない」という点です。
数年、数十年後にじわじわと現れるかもしれない被害を、誰が責任を取るのでしょうか。

地下水は、私たちの世代だけのものではありません。
未来の子どもや孫たちが安心して暮らすための 大切な共有財産 です。

だからこそ、いま私たちに必要なのは、

  • 「大深度だから安全」という一方的な説明をうのみにしない
  • 調査や説明を市民の立場から求め続ける
  • 未来の世代に影響が及ばないか、声を上げて確認していく

この姿勢ではないでしょうか。


足元に眠る「水の財産」を守るために

大深度トンネルは、表面からは見えません。
しかし、見えないからといって忘れてしまえば、気づいたときには取り返しのつかない被害が残るかもしれません。

「交野の地下水を守る」という意識を、いま市民一人ひとりが持つことが、未来への責任です。Yahooコメントなどでは、この話題になると、市長の誹謗中傷的なコメントとなったり、そもそも地下水の話題なのに、新幹線ルートの話にもっていき持論を展開するようなコメントが目立ちます。

声を上げるのは今しかないと思います。

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